遂に出産編!
遂に出産編までたどり着きました。
今までは私の経験談というより、妊娠から出産までの一般的なステップ紹介の方が多かったですね。出産は、本当に十人十色ですし私の経験が役に立つかは分かりませんが、第一子出産前は私も出産エピソードを検索しまくっていたので、自分の思い出の為にもこの記事を読んでくれているママの為にも頑張って書きます(笑)
兆候はあったのか?
んん~。今思えば兆候だったかもと思うものは、2つあります。
出産3日前
確かではないですが・・・”破水疑惑事件”がありました。
シドニーでは年に1度、Daring Harborで日本の祭りがあるのですが、私の大好物のお好み焼きがあると聞いたので散歩がてら食べに行っていました。(なぜかカスタマイズ式でめちゃめちゃ待ちました・・・しかも味は10点満点中2点・・・)オーストラリアはどこにでも芝生があるので芝生に座って食べることに。12月でしたので結構日差しも強く、そろそろ帰ろうかと話していたところでふとお尻が濡れていることに気づく私。夫婦そろって軽くパニックになりました。下着まで濡れていたのですがパニックになっている時に、私のすぐ横にスプリンクラーを発見(笑)動いていた形跡はないのですがまあ芝生が濡れていたのかなと呑気なことを言ってました・・・(一応帰ってから下着の濡れている場所を確認したのですがオマタよりもオシリ寄りな気がして破水ではないと判断しました。)夕飯には焼肉を食べに行きました。(呑気)
出産2日前
ジェイぱぱもジェイままもすっっっごくテケトーな家庭で育ってきたので、お互い家庭を持つなら何かファミリートラディション的な伝統が欲しいねといつも話しておりました。木を植えるのなんかどう?となり、(将来実がなったりしたときに、この木はJ1君が生まれた時に植えたんだよーとか話せる)買いに行く事に。NewtownにあるNurseryに行き選んで帰るとき、人生で経験したことのない腹痛に襲われました。妊娠中に飲んでいた鉄剤のおかげで万年便秘だった私にとって奇跡的なスッキリ感でした。
24~36時間で出産との予言・・・
出産前日 朝9時ごろ
奇跡的なスッキリ感を味わった後なんだかお腹が張ってるような気はしてはいたものの、次の日検診だからそのまま待つことに。
この日は39週の検診。初めての内診でした。(本当に今までの検診は、血圧と心音を聞かせてもらうのと話だけ。(笑))第一子妊娠時はギリギリまで仕事をしてたので、保育園の何人かのお母さんたちに “Ask for sweep and stretch” (日本では内診グリグリと言うらしいです。)と言われておりましたが、そんな事はすっかり忘れて普通に内診してもらってたら先生に″子宮口は1センチくらい開きかけてるらSweep and stretchもしたよ”と言われてハッとしました。保育園のお母さんたちにはそれをしてもらったら一週間以内には産まれると聞いていたので予定日ごろに産まれるのかなーと思い聞いてみたところ、”24時間から36時間で産まれます。”と突然宣告され夫婦でマジか・・・となりました(笑)
その後、病院のカフェテリアで2人でコーヒーとケーキ食べてると本当にお腹が張り始めたのでそそくさと家に帰りました。
(余談;お腹が張るからなのか、笑っただけでおならが出るようになり、笑ってるからおならが出るのか、おならが出るから笑ってるのか分からなくなりました・・(笑))
自宅時間
11時ごろに帰宅してからも相変わらずお腹の張りは続いておりますが、まだご飯は食べれる元気はあるし後は時間が経つのを待つのみと悟っておりましたので、色々しました。まず、陣痛中は集中出来て自分の好きなことをすると時間が経つのが早いと聞いていたので、陣痛が始まったら肉まんを作ろう!と決めていました。ですが、あまりにも突然すぎて何も準備しておらず断念・・・(今考えると全然買い物できたのに、二人ともビビッていけなかった・・)
自己紹介を読んでくださった方は、ご存じかもしれませんが我が家はシェアハウスを経営(?)しており、いつも6人くらいの同居人がいます。なのでこんな時もシェアメイトはワイワイしており、みんなで私の気を紛らわせる為にUNOしようと提案してくれました。自分のターンが終わると来る陣痛に耐えながら、ストップしてくれたり気も使ってくれて、めちゃめちゃみんなとの時間が大活躍でした。
そんなこんなでもう7時ごろ。もう結構お腹が痛くなって(もう一度書きますが今考えると全然痛くない)そろそろ病院に行っても良いんじゃないかと思い、病院に電話してみました。またまた保育園のお母さんたちのアドバイスで、病院に電話するときは旦那にかけさせろ。(自分で話せる余裕があると病院に行けないから) というのがあったので旦那にかけてもらうことに。案の定、奥さんに代わってと言われたようで必死にジェスチャーでノー!と言ったのですが、あっけなく電話を渡してくる旦那。(ほんとにムカついた)電話にでるとどう?的な感じで会話をしてめっちゃ痛いと訴えてみるものの“You can take some panadols”(パナドールとは日本でいうロキソニンみたいな鎮痛剤)パナドール飲んでだと?!そんなので治まるか!!と思いながらも飲んでみた。全然効かない(笑)そもそも陣痛とは、筋肉の収縮運動らしくもうかれこれ半日くらい筋トレをしている事に・・・眠たいけどお腹が痛くて寝れなくなり、とりあえず助産師さんのアドバイス通りホットシャワーを浴び、ジェイぱぱが湯たんぽをしてくれました。体の緊張が取れたのか30分くらい寝落ちしてました。(陣痛が遠のくのが嫌で寝たくなかった・・・)
そしてもがきながらも夜の1時ごろ。
いよいよ、痛みもマックス(もう一度言いますが今考えると全然痛くない)。ホントに自分で話すのが辛い。病院に電話してみるとまあ来てみる?と言われもう心の中では大仕事を果たした感がありました。(笑)ホスピタルバッグは用意してたので車で20分くらいのところにある病院に無事到着。
病院に到着!子宮口全開までの道のり
出産当日 午前2時ごろ
無事病院に到着したものの、永住権保持しておらず無保険な私たちは自分たちが加入しているプライベート保険を使うことになります。その手続きが結構厄介で、出産や入院のために病院に入る場合は入る前にビザを提出したりサインをしたりします。夜間だったので入り口でピンポーンを押して中に入れてもらい、その流れでBirth Unitに行くために乗るエレベーターの前で座って(うずくまって?)居た私。旦那にジェイままのサインがいるから来てと言われ、えー??????って感じの表情でいると、受付のおばさんにまだどうせ産まれないんだからさっさと歩いて来んかい的な事を言われビビッて行きました。(笑)
Birth Unitに着き、自分の部屋に案内されました。結構広めで、トイレやシャワー・お風呂・バルコニーなどついていたりバランスボールがあったりマットがあったり何処でも産んで良いよ的な部屋ですね。(もちろんバルコニーはないと思うが)案内されて担当のミッドワイフ(助産師さん)が来るまで好きにしててと言われました。
ドデカいベッドがあるのでそこに行くべきか?と思ったら、身長155センチ+陣痛中の私にはとてもじゃなく上がれない(登れない?)高さに設定してあり、動かし方もわからなかったので断念。マットを引いて寝転がることに。(別に座ってればよかったのに)そこで担当の助産師さんアレックス(女性)登場。私の人生の中で1、2を争うほど神な人。本当に今でも大好き!
アレックスの登場で、色々今から起こる事を教えてくれました。まずはNSTと今の子宮口がどれぐらい開いてるかチェック。私的に、だいぶ痛かったのでもう産まれるんじゃない?って感じだったのですが聞いてみるとたったの3センチ・・泣きそう・・・その時ふと検診で先生に24時間~36時間で産まれると言われたのを思い出し、え?まだ夜中の3時?最速の24時間で産まれるとしても検診は昨日の朝の9時だったからあと6時間もあるじゃん!とめっちゃ落ち込み、てか私家に帰されるんじゃ?!と焦る。アレックスに聞いてみると、笑いながら“本当なら帰してると思うけど、あなた溶連菌に感染してるから帰れないよ。ラッキーね!”と言われました。感染?溶連菌?何?って感じでしたが一先ず帰らなくて良い事実に喜びました!(笑)
そのままボーっとしていると、溶連菌感染してるから抗生剤の点滴打つよーとおじさんが入ってきて点滴をする準備。マットに寝転がってた私はこんなところじゃ打てないかと思い、ベッドに行こうと起き上がるとそのままで大丈夫だよーと言われどうやって注射?と思っていたら、まさかのおじさん私の腕の横に寝転がって点滴の針を刺してました。寝転がるとは思ってなかったのでちょっと笑いがでました。(笑)
朝8時頃
マジでお腹が痛くて唸っていたら、一応子宮口チェックしてみようか?と言ってくれて見てもらいました。6センチくらいだねーと言われまだまだかよ。。。と落ち込んでいたら、もう子宮口も開き始めたからPain Relief(麻酔や痛み止め)使えるよと教えてもらいました。オーストラリアでは無痛分娩へもその場で変更できるので安心ですね。Pain Reliefのオプションもいくつかありました。
・Panadine Forte
薬局などで買えるパナドールの強いバージョンです。最初は効くのかもしれないですが、この時点では何も効果はないと思います、病院に着いてすぐとかが良いかも。
・Morphine
モルヒネ。綾瀬はるかが出てた時代劇(多分JIN?笑)ででしか見たことないので少し怖かったですが私はこちらをチョイスしました。後から聞いた結果、筋肉をリラックスさせてしまう効果があるからあまり早い段階では使いたくないらしいです。
・Epidural
無痛分娩。二人目の出産で使用しました。日本の無痛分娩とは少しだけ違うようで、完全な無痛にはなりません。陣痛がきた感覚や少しの痛みは感じます。自分の下半身のコントロールができるのでいきむときなんかは自分で調節できます。
痛み止め・麻酔を使う予定ではなかったのですが(使いたくないというより何も知らなかったw)神レベル助産師アレックスが、無痛分娩考えてないなら体力温存のためにもモルヒネ使ったら?と言ってくれたのでモルヒネ使用しました。陣痛もどんどん強くなってるはずなのに、気づけば2時間くらい寝てました・・・
午前10時ごろ
モルヒネ注射をしてもらって2時間くらい寝てたのですが、いよいよ痛みがモルヒネを上回り始め激痛のため起床。今までと全然レベル違いな痛みにビックリでした。子宮口はもう8センチくらい開いてると言われマジか!となりました。
あとは待つのみと思ってたのですが、こんな時に赤ちゃんの心臓の動きがちょっとだけ遅いこと・下に下がって来てないことを告げられました。痛みマックスの中、32週くらいの検診で逆子と言われたけど、その後の検診でも’まあ、まだ何週もあるから回るの待とう’ってな感じで何もフォローアップもなく今まで来た事を言うと、珍しく女医二人と研修医がエコー持ってきました。(前にも書きましたが、最後のエコーは18週あたりです)
結果、真下には向てないけど少し横レベル。そんなことより普段エコーしないから楽しくて陣痛マックスの私のお腹で遊んでました。(オーストラリアでは、産婦人科医ではなくSonographerがエコーをします。)
子宮口全開からの大ドラマ
お昼の12時ごろ
痛みも最強もう耐えれないから唸ってた頃、またまたアレックスがやってきてそんなに痛かったら、無痛分娩にまだ間に合うか聞いてみようか?と聞かれもう私の頭はもう無痛分娩でいっぱいでした・・・一応、無痛にする前は先生の許可がいるから診てもらうことに。すると、ベイビーの心拍数が下がって来てるから今からでも産みたいから無痛はごめんね。と断られました。。。マジ泣いた
もう産める準備が始まったころ、子宮口は全開なのにやはり赤ちゃんが下りてこないから色んな先生がポジションを変えたりトライしました。
何も変わらいのに赤ちゃんの心拍数だけが少しづつ下がっているので、Vaccuun delivery(吸引分娩)にトライしたいとの事。もう痛みマックスなので、ナンデモイイカラハヨシテ!でした。二人の先生が数回いろんな人のアドバイスを受けながら吸引分娩を試みたものの、ビクともせず。
そんなことをして居るうちに、ベビーの心拍数は危険区域に入るくらい低くなってた様で、先生の「Let’s get the professor.」のの言葉で部屋が騒がしくなりました。助産師アレックスが、プロフェッサーが来て今一番良い処置を一緒に考えるよと教えてくれました。数分後に、めちゃお爺さんプロフェッサーが入ってきてまたまた吸引分娩を試みましたがやはり出てこず・・・「We need to do the special one.」という言葉で何故か周りの人たちの視線が凍りついたのを覚えてます。そこでアレックスが来て、「今からForceps(鉗子)というServing spoonの様な器具を使って産むよ。本当は、無痛分娩の人用だから痛いかもだけど今から無痛分娩は切り替える時間はないから痛いかもしれないけど頑張れる?」と。もう陣痛の痛みで気が遠のいて来ておりなんでも良いから出してくれーと。
珍しいのか、パッと足元を見ると7人くらいの大人が部屋の中に。(大学病院みたいなところなので研修医的な人もいます。)
痛いねーと言われながらも、チョキチョキ会陰切開されている感覚はあったものの、叫ぶほど陣痛マックスなはずなのにもう無の境地。
そもそも鉗子出産とは、手のひらくらいあるでかいスプーン二個で赤ちゃんの頭を挟み引っ張る分娩方法。吸引分娩との違いは、回転回旋が出来るので回しながら産道の中の赤ちゃんをコントロール出来るらしいです。(ただいっぱいチョキチョキ必要です)
プロフェッサーの、もう少し上、下の指示に従って先生が動かし最後は私と先生とプロフェッサー3人の共同作業・・・「いきんで―。ストップ。はい、もう少し下に動かして―。はい、いきんでー。」を指示通り繰り返してるうちに
「おギャー!!!!!!」と大きな産声を上げて出てきたJ1君。
見事に首にへその緒が二重に回っており、みんながこれが原因だったねーと。いや、それエコーでわからんか・・・???て感じだけど、
安心と嬉しさで私も声を上げ泣いてた様で、どっちが赤ちゃんなの?と助産師アレックスも笑っていました(笑)
産まれてからはすぐにカンガルーケアで、私のもとに。(10分くらい)
実は、分娩中に40度近い熱があったので念のために私もJ1君も抗生物質の点滴が48時間必要になりベイビーはNICUにジェイぱぱとともに連れていかれました。
母子同室すぐ開始
また機会があれば母子同室の時の事も書きたいですが、なんせオーストラリアは産んで6時間から退院できるのであまり書くことがありません。(笑)
こんな長々とした出産記録を読んでくださりありがとうございました♡