こんにちは!バイリンガル保育士のさやかです。
今日は、中学生でプロ棋士になった藤井聡太さんやグーグルの創設者セルゲイ・ブリンさん、ラリー・ペイジさんなども受けていた【モンテッソーリ教育】についての記事です。
なんか良さそうな教育法・敷居の高い教育法に思えますが、今日は話題の【モンテッソーリ教育】について一緒に勉強しましょう!
モンテッソーリ教育は奥が深く、1記事では魅力を伝えることは難しいのでシリーズになってしまうと思われます・・・(^▽^)/

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まずモンテッソーリって何?

このモンテッソーリという言葉、カタカナだらけでどんな教育法なのか予想もつきませんよね?
実はこの教育方法を考案した方の名前なのです。

マリア・モンテッソーリ Maria Montessori さんは、イタリアのローマにある精神病院で働いていた教育家で、知的障害を持ったこどもの生活水準を上げるため、1907年にこの【モンテッソーリ教育】を考案しました。ちなみに英語では<The Montessori Method>と言います。

なんの為のモンテッソーリ教育?

このモンテッソーリ教育には「自立していて有能で責任感と他人への思いやりがあり生涯学びを続ける姿勢を持った人間を育てる。」という明確な目的があります。

そんなのみんな目指してる・・・長すぎてなんの話か分からない・・・と思っちゃう様な複雑な目的ですが!(笑)
今から色々と簡単化して説明しますので、ここで諦めずお付き合いください・・・☆

このとても長く理解するのに時間がかかりそうな目的を分けると少し私たち一般ピーポーの言葉に近づきます。

マリア・モンテッソーリさんが育てたかったのは

1.自立していて有能
2.責任感と他人への思いやりがある
3.生涯学びを続ける姿勢を持っている


上記3つが備わった人間なのです。

こうやって見てみると、どれも人間として持っていたいクオリティ。

立派な大人の私でも目指している人間像。永遠の課題の様な気がします。

上にも書きましたが、もともとマリアさんは精神病院のお医者さん。
知的障害を持った子どもたちがより良い水準の暮らしが出来る様に考案された教育論です。

幼児教育論の様に思えますが、教育の自由化がされていない国では義務教育に組み込めないので小学校以上の教育現場で採用されることは少ないようですが、実は幼児だけに向けた教育法ではないのです。

世界では、モンテッソーリ教育の小学校・中学校・高校・大学まであり、それぞれの発達段階に見合った教育を提供しています。

モンテッソーリ教育がなぜここまで広がったのか?


そうなんです。この世で教育論は沢山あるのになぜこんなにモンテッソーリ教育は注目を浴びるのか?
そこには、科学が関係しているようです。

精神論から確立される事が多い教育論ですが、【モンテッソーリ教育】は子供を科学的に観察して得た事実に基づいて確立された教育法なのです。
そのため、現在の心理学・教育学・脳科学の面からも証明されており、100年以上も愛される教育法となりました。

そして【モンテッソーリ教育】には子供には<自己教育力>いわゆる自分を育てる力が備わっているという前提があります。モンテッソーリ教育の中では大人はお手本・方法を教えるだけ。

科学に基づいて分類された子どもの発達・成長段階や興味を理解し、自発的な活動を引き出すのが【モンテッソーリ教育】なのです。

科学的に証明されているのが決め手なんだ~。
確かに、赤ちゃんって教えなくても寝返り出来る様になったり、歩けるようになったり。
自分で自分を育てる力を持ってるんですね。人間ってスゴイ!
その上、それを段階ごとに観察してそこにあったアプローチがあることを教えてくれるんですね~!

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モンテッソーリ教育の2大キーワード→敏感期

敏感期。この感性がすごく面白いし、子育て中のパパ・ママたちにぜひ知ってほしい!
この敏感期のコンセプトを知ることで、教育・子育ての見方が変わります。

【モンテッソーリ教育】での敏感期とは、ザックリと説明すると物事に強いこだわりを持つ時期なのです。おおよその目安で月齢がついていますが、個人差があります。
例えば、


6カ月~3歳【秩序の敏感期
→おもちゃや周りにある物・自分の位置や物事の順序などにこだわりがある。
(例)夕食時にパパやママの席位置が違うと嫌がる。

3歳~6歳【数の敏感期
→数を数える事に興味がある。
(例)本をどうしても4冊借りたい。このお友達は3歳、この子は4歳と覚えている。お風呂で数を数える。

4歳~9歳【文化の敏感期
→生き物・地理・歴史に興味を持つ。マリア・モンテッソーリの著書には6歳からと指定されているみたいですが、現代ではインターネットの普及などにより色んな情報にアクセスできるため幼児期の敏感期に入ってきました。
(例)図鑑に魅了される。歴史的有名人などの自伝を好む。

その他にも、【運動の敏感期】などあります。階段を何度も上り下りするなどもこの敏感期に当たります。自分の足腰を鍛える時期を子どもはわかっているこの現象こそ前述の<自己教育論>なのです。

この敏感期で重要なのは、個人差がある敏感期を大人が見極めてあげる事が大事なのです。


モンテッソーリ教育の2大キーワード→おしごと

モンテッソーリ教育では、教育活動のことを【おしごと】と呼びます!
私たち大人も日々お仕事をしていますよね、ですがお仕事ってお金をもらえるだけではなく自分のスキルアップにも役立ちますよね。
それと同じく、遊びを通してお勉強する時間を【おしごと】と言います。
モンテッソーリ教育のおしごとの目的は、《日常の色々なことを自分で順序立てて出来る様になる。》なんですが、その目的を果たすために子ども達はモンテッソーリ教育特有の[教具]を用いて【おしごと】をするのです。

【おしごと】をする上でも大切なのが自己教育力であり、子どもが自分を成長させるために必要だと思う【おしごと】をする、自主的な活動時間なのです。

そんなおしごとも、5つに分類されているので紹介します!
(こちらも奥が深~いトピックなので詳しくは別記事で。)

▼日常生活の練習
→私が一番取り入れやすいと思ったのはこちら。大人が日常生活でしている事を子どもサイズで与えます。洗面・食事・着替え・掃除などなど。自分で出来る事が増えるのは、自信につながります。ママも嬉しいですしね。

▼感覚教育
→赤ちゃんの頃から蓄積されていた五感を通した体験を、2歳以降から感覚教具を使って分類し洗練された感覚を身に着ける事を促します。

実際に、教具を使った【おしごと】は2歳からだけど、それまでの五感を使った体験がとても必要なんだね~。やはり、Sensory Playは良い事だらけ!

▼言語教育
→読み書きが出来る様になる前にも、子どもは大人の話をきいたり指差しをしてモノの名前を知りたがったりなど自主性のある活動をしています。2大キーワードの一つ、敏感期。文字の敏感期が来た時には、気が済むまで【おしごと】をさせてあげましょう。

▼算数教育
→数のような抽象的でイメージしづらいものを手で表したり、種類豊富な算数教具を使って見える化することにより、数の概念に親しみを持ちます。繰り返し練習することにより、頭の中で数を抽象化させることが出来るようになるのです。

▼文化教育
→この文化は、教科書を勉強するとかではなく日常にあるものを通して文化を学びます。引っ越しをきっかけに新しい土地の事を学んでみる。野菜を食べたことをきっかけにこの野菜の根っこ、土の中では何が起こっているのかを学んでみるなどなど。文化というと広すぎますが、【なんでそんな事しってるの?】って言っちゃうことは文化教育に入ることが多そうですね!

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モンテッソーリ教育・・・なんとなく掴めたかな?

ここまで読んでいただきありがとうございます。
具体例を見ていないと、イメージがわかない事が多かったと思います。
別記事で、敏感期・お仕事について詳しく書かせていただきますね。

この記事では、なんとなく。。。わかれば大丈夫です!(笑)

モンテッソーリ教育の敏感期の概念・おしごとの内容を知ると子育てがグッと楽になります。
それは、モンテッソーリ教育の目的の一つでもある子供の自立を促すからです!

もっともっとわかりやすくモンテッソーリ教育概念を知りたい方はこちらの本がおススメです↓

1.「信じる」子育て

モンテッソーリ教師のあきえさん著のこの本。題名のチョコっと上にモンテッソーリ教育が教えてくれたと書いてありますが、もう全てがモンテッソーリ教育につながっており、具体的な例を挙げて説明してくれています。
実は、今流行りのクラブハウスにてあきえ先生とお話しさせていただいた事もあります!
めちゃめちゃ良い本ですがお話をしてからファンになりました☆
是非読んでみてください~

2.モンテッソーリ教育×ハーバード式

モンテッソーリ教育についてを知るという観点からは、上で紹介した「信じる」子育ての方が詳しいですが、こちらはマンガになっているのでサクサク読めちゃいます!
この2冊を合わせて読むとよりモンテッソーリ教育の理解が深まると思います☆

このモンテッソーリ教育シリーズ。まだまだ始まったばかりです!

バイリンガル保育士SAYAKA

バイリンガル保育士SAYAKA

シドニー在住のジェイ家族です。パパはオーストラリアのお堅い情報・ママは子育て情報発信します!
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